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生涯学習情報の提供と学習相談体制の整備

1. 生涯学習情報の提供について

本県においては、既にインターネットによる情報提供システムが稼働しており、各種の生涯学習関連機関が保有する生涯学習情報の総合的かつ効率的な提供に加え、システムに組み込まれた掲示板やメールマガジンを活用しての情報の積極的な発信および行政・県民相互間の円滑な交流の実現に向けての環境整備が進められている。

中でも、携帯電話から県の生涯学習情報提供システム「SUN-NETみやざき」につないで各種情報を得るシステムは時代に合ったものである。

こうしたハード面の整備を受けて、今後はよりいっそうの情報活用を図るために、ソフト面、即ち情報内容の拡充を進めていく必要がある。

(1) 情報の充実

学習意思のある人にとって、自分が求める学習機会についての情報を手軽に入手することは重要なことである。

そのためにも、情報の提供にあたっては学習者のニーズと合致した情報となるよう更なる充実を図っていかなくてはならない。

また、男女共同参画社会をめざしジェンダーフリーの考えが浸透する中、女性が積極的に外に出て専門的な学習を行ったり、男性が子育てに主体的に参加するなど、家庭にあっても男性・女性のいずれもがこれまでの生活の在り方を見直す機運が高まりつつあり、そのような社会状況の変化に対応した内容の情報提供も必要とされる。

(2) 情報の共有化

情報は量を増やすことが大切であり、そのためには学校や民間の教育関係機関、さらにはボランティア関係団体も含めた各種団体間にネットワークを結び、互いに情報を共有し合うことが必要であり、そのことが有効な活用につながる。

(3) 情報流通の格差是正

いつでも誰でも、等しく欲しい情報を入手できるようにするためには、情報流通の地域間格差を是正する必要がある。

例えば、地域における学習活動の拠点施設である公民館等が、「学習情報センター」としての役目を果たすことができるよう情報通信設備を整備するなどして、県下全域に情報が行き渡るような体制を築く必要がある

(4) 新鮮な情報の提供

情報は絶えず変化するものであり、常に新しいものへと更新される必要がある。

そのためには、例えば専門の職員を配置するなどして、市町村や関係機関が互いに連携しながら新鮮な情報入手、整理、蓄積、更新とその提供に努める必要がある。

なお、情報の提供にあたっては、法令に則り、個人情報の保護、著作権や肖像権などの人権保護に努めなければならない。

2. 相談体制の整備について

現在、電話やFAX、E-mailあるいは面接等、多様な方法による学習相談体制が整備されつつあるが、一般住民にとってのなじみがまだ薄い。

従って、誰もが気軽に相談できる体制が整備されていることを、まず地域住民に周知することが必要である。

そして、県民にとって身近なものとしていっそうの利用促進が図られるよう、さらなる相談体制の整備・充実が求められる。

(1) 相談者本位の体制整備

相談者の立場にたつとき、相談内容に応じて必要な登録情報を担当者がすぐに取り出し、相談者に対処できるよう窓口機能を充実させていくこと、県民の幅広い学習相談にきめ細かく応じるためにも、県や市町村の各相談窓口の情報交流を目的とした学習相談ネットワークを形成していくことが重要となる。

加えて、カウンセラー、コーディネーター、アドバイザーとしての資質・能力を備えた学習相談員としてふさわしい人材の確保に努めるとともに、そのいっそうの資質向上を図るために定期的な研修を実施するなどの努力も求められる。

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