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生涯学習情報提供・学習相談体制の条件整備について

生涯学習情報提供システムの整備とネットワーク化

ア 生涯学習情報システムの整備

県民の学習ニーズの高度化・専門化・多様化に対応していくためには、個々の生涯学習関連機関・施設等において収集されている種々の生涯学習関連の情報や資 料を、全県的な立場で収集、整理、保管して、学習者のニーズに応じて、それらを的確に提供するシステムの整備が緊急かつ不可欠である。

そのためには、公的な機関や施設の情報収集にとどまらず、民間での学習情報も、目的や内容、性質等を考慮しながら効率的に収集できるよう官民一体となった協力体制づくりが望まれる。

現在、県においては、各市町村の協力のもとに、学習指導者や学習施設等の情報を収集し、データバンクとして整備するとともに、それらのデータを利用しやすくするためのデータベース化が進められている。

また、収集された情報を学習者や指導者に適切に、しかも地域間の格差なく迅速に提供するため、パソコン通信を利用した生涯学習情報提供システム「まなびSUN-NETみやざき」も平成7年1月に稼働している。

イ ネットワーク化

広域的な学習情報の提供・流通を図るため、県と市町村、市町村相互、行政と民間等、関連機関・施設相互の有機的・機能的なネットワーク化を推進するとともに、誰もが必要に応じ、即座に情報を入力できるシステムの整備・充実を図ることが不可欠である。

また、県民の高度化・専門家・多様化した生涯学習の支援に当たっては、県レベルのネットワーク化のとどまらず、全国レベルから国際レベルのネットワーク化への広がりを常に視野に入れておくことが必要である。加えて、国の施策である光ファイバーの全国網羅を視野に入れた双方向コミュニケーションシステム、マルチメディア型情報提供システム等も考慮しておくことが望ましい。

さらに、各省庁がそれぞれに打ち出している高度情報化社会に向けた様々な構想についても、生涯学習社会の実現に向けた施策との整合性を図る観点から、今後、研究していく必要がある。

学習相談体制の整備

ア 生涯学習情報システムの整備

県民の生涯学習を支援し、促進するに当たっては、学習情報提供だけにとどまることなく、学習計画の立て方、学習プログラムの作成、学習の展開等を専門的な立場から指導・援助する学習相談体制の整備充実を図ることが不可欠である。

県域的な学習相談については、本県における生涯学習の中心機関となる施設において、市町村関係者、社会教育団体指導者等の研修や養成等の支援にあたる専門職員や直接県民の学習相談に応じる専門相談員を配置することが必要である。

また、地域における高度で専門的な学習相談に応じるために、学習相談窓口を設けて、学習相談員を配置することが望まれる。

イ 学習相談のネットワーク化

県民の高度で専門的で多様な学習相談にこたえていくためには、市町村ごとに相談体制を充実することはもちろんであるが、さらに効果的に機能するためには、県内一円の学習相談ネットワークを形成することも不可欠である。このことより、県民の幅広い学習相談に、きめ細かく応じることが、できる広域的相談体制を確立することが可能となる。

そのためには、集中的、集約的に情報を処理したり、管理したりすることができるネットワーク化の要になる施設の設置が不可欠である。

ウ 学習相談員の確保と養成

県民一人一人の学習ニーズに的確に対応していくためには、カウンセラー、コーディネーター、アドバイザーとしての能力ある学習相談員が求められる。

したがって、学習相談員は、学習経験者のほか、人生経験豊富な人材や地域の優れた人材を広く発掘・確保して、活用することが望まれる。

また、これらの人材の「学習相談員登録名簿」等を作成しておくとともに、必要に応じて養成・研修に努めることも望まれる。

なお、学習相談員として登録している人材をボランティアとして活用することについても検討が望まれる。

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