わたしの本

わたしの本について

県では、"子どもから大人まで生涯読書に親しむみやざき県民"をゴールイメージに、日本一の読書県を目指して様々な取組を行っています。

県民の皆様にもっと本に親しむ機会を増やしてほしいと願い、知事をはじめ、県庁幹部等からお気に入りの本やおすすめ本をわたしの本として紹介します。

MRT宮崎放送のみらい・みやざき・まなび隊(毎週土曜日 午後6時50分から午後7時)の番組内でも放送しています。
〈敬称略〉(※役職名は取材当時) 紹介者をクリックすると詳細にジャンプします。
紹介者書名著者名
河野 俊嗣
宮崎県知事
逝きし世の面影 渡辺 京二/著
郡司 行敏
副知事
ハチドリのひとしずく 辻 信一/監修
鎌原 宜文
副知事
100万回生きたねこ 佐野 洋子/著
四本 孝
県教育長
無限論の教室 野矢 茂樹/著
田中 保通
危機管理統括監
大統領に知らせますか? ジェフリー・アーチャー/著
永井 淳/訳
畑山 栄介
福祉保健部長
フレデリック レオ・レオニ/著
谷川俊太郎/訳
川野 美奈子
環境森林部長
置かれた場所で咲きなさい 渡辺 和子/著
大坪 篤史
農政水産部長
あくがれゆく牧水 ― 青春と故郷の歌 伊藤 一彦/著
福嶋 幸徳
会計管理者
この国のかたち 司馬遼太郎/著
図師 雄一
企業局長
日本史の謎は「地形」で解ける 竹村公太郎/著
野口 泰
警察本部長
塩狩峠 三浦 綾子/著
金子 洋士
県立図書館長
14歳の君へ 池田 晶子/著
土持 正弘
県病院局長
古事記の禁忌
天皇の正体
関 裕二/著
桑山 秀彦
総務部長
水のかたち 宮本 輝/著
中田 哲朗
商工観光労働部長
二十一世紀の子供たちへ
君の思いは必ず実現する
稲盛 和夫/著
東 憲之介
県土整備部長
新十津川物語 川村たかし/著
日隈 俊郎
総合政策部長
あなたが変わるまで、わたしはあきらめない―努力する心の育て方 井村 雅代/著
押方 修
県立飯野高等学校長
フェルマーの最終定理 サイモン・シン/著
青木 薫/訳
袴田 優杏
県立飯野高等学校3年
図書委員長
君はレフティ 額賀 澪
(ぬかが みお)/著
井澤 誠子
県立宮崎南高等学校
学校司書エリアコーディネーター
アイデアはどこからやってくる? 岩井 俊雄/著
菅 竜朗
県立高鍋高等学校
副校長
こころの処方箋 河合 隼雄/著
内田 信昭
県立宮崎南高等学校 校長
超訳 ニーチェの言葉 フリードリヒ・ニーチェ/著
白取 春彦/訳
森 夢衣
県立宮崎南高等学校2年
ブレイブ・ストーリー 宮部 みゆき/著
森口 魁斗
県立高鍋高等学校3年
「どうせ無理」と思っている君へ 植松 努/著
中村 晃月
県立都農高等学校1年
スピリットベアにふれた島 ベン・マイケルセン/著
原田 勝/訳
永田 楓
都農南小学校6年
おおきな木 シェル・シルヴァスタイン/作
村上 春樹/訳
佐藤 佑紀
西都銀上学園 教諭
日本人の道徳心 渡部 昇一/著
藤田 桃香
西都銀上学園 小学1年
おっきょちゃんとかっぱ 長谷川 摂子/文
降矢 奈々/絵
岐本 博紀
みやざき動物愛護センター
ずーっと ずっと だいすきだよ ハンス・ウィルヘルム/えとぶん
久山 太一/訳
河瀬 彩乃
宮崎西高等学校2年
楽隊のうさぎ 中沢 けい/著
米良 美一
カウンターテナー歌手
ああ 正負の法則 美輪 明宏/著
池田 伸二
県立本庄高等学校 教諭
山本五十六 阿川 弘之/著
田村 隆也
県立本庄高等学校3年
三日間の幸福 三秋 縋/著
田代 剛
MRT宮崎放送アナウンサー
生き方 人間として一番大切なこと 稲盛 和夫/著
甲斐 蓉子
MRT宮崎放送アナウンサー
3時のアッコちゃん 柚木 麻子/著
河野 誠
県立図書館情報提供課長
定本 現代俳句 山本 健吉/著
戸髙 瑞代
県立図書館 主査
ばあばは、だいじょうぶ 楠 章子/作
いしいつとむ/絵
吉村 真一郎
国富町立本庄中学校 教諭
なまけもののあなたがうまくいく57の法則 本田 直之/著
川越 結莉乃
国富町立本庄中学校2年
僕は上手にしゃべれない 椎野 直弥/著
黒木 秀一
宮崎県総合博物館学芸課
普及担当主幹
日本の天然記念物
※ 絶版
加藤睦奥雄・畑正憲ほか
/監修
宇田津 真理子
県教育委員
おじいちゃんのごくらくごくらく 西本 鶏介/作
長谷川 義史/絵

詳細

〈敬称略〉※役職名は取材当時
氏名 書名 著者 出版社 出版年
河野 俊嗣
宮崎県知事
逝きし世の面影
渡辺 京二/著 平凡社ライブラリー 2005年
紹介者より
 幕末から明治時期に日本を訪れた外国人の目を通じて、その後の近代化で失われた"古き善き日本の姿"を紹介した本です。
これを読んでいると、宮崎が、日本の古き良き時代を残しているんじゃ無いか、宮崎の価値、豊かさというものが感じられてるんですね。
「日本には貧乏人は存在するが、貧困は存在しない」という印象的な言葉があります。
宮崎は経済的な豊かさだけでは測ることができない「ゆたかさ指標」を発表しましたが、それと相通じるものがあります。
実は東京の居酒屋で知人と飲んでいるときに、編集者の方を紹介していただき、その方からこの本をいただきました。
本にはいろんな出会いがあるんだなと思います。
県民のみなさんもいろんな本との出会いを楽しんでいただきもっともっと広げていただきたいなという思いで紹介させていただきました。
郡司 行敏
副知事
ハチドリのひとしずく
辻 信一/監修 光文社 2005年
紹介者より
 この本はとてつもなく大きな課題にぶち当たったときに私にいろんなことを考えさせてくれる、そんな本です。
南米アンデス地方の先住民であるキチュア族に伝わるお話です。
あるとき森が燃えていました。
森の生き物たちは我先にと逃げ出します。
そんなとき、クリキンディという名前のハチドリだけが行ったり来たりしながらくちばしに一滴の水を含んで運んでは火の上から落としているんですね。それを見ていた動物たちは「なんでそんなことをしているの?」と笑っています。

クリキンディはこのように言います。
「私は私にできることをやっているだけ」

私は時々この半紙の続きはどうなったんだろうかと思います。
クリキンディの努力はむなしく森は焼け野原になってしまったのか?
あるいはハチドリのことを笑っていた動物たちがそれぞれの私のできることをやり始めて森は守られたのか?
私はこの話の続きを作るのは、私達自身ではないのかな、とそんな風に思っています。
鎌原 宜文
副知事
100万回生きたねこ
佐野 洋子/著 講談社 1977年
紹介者より
 佐野洋子さんの作品です。
主人公のオス猫は死んでは生まれ変わりながら、いろんな飼い主に飼われますが、自分のことが大好きな、飼い主のことはどうでもいいような、猫っぽい猫です。
でもある時に白いメス猫と出会い、その猫と一緒にいたいと思うようになります。自分のことよりもその白い猫だとか家族のことが大事だと思うようになります。でも白い猫はおばあさんになってついに動かなくなります。このオス猫にとって自分以外のもののために無くのはそのときが初めてで、ずっと泣いているうちにその白いメス猫の横で自分も動かなくなります。そして二度と生き返ることはありませんでした。
死んじゃうお話なので決してハッピーエンドではないんですけれど、この猫にとっては何度も生き返って永遠に生きるよりも、もしかして、あの世で大事な白い猫で向こうでずっと一緒にいれるんじゃないか、とかいろんなことを考えさせられるお話です。絵本なんですがとてもせつない"うるっと"くるお話です。
大人になっても感動できる素晴らしい作品だと思います。そういう意味では小さなお子さんだけじゃなく、若い人にも読んでいただきたい本です。
四本 孝
県教育長
無限論の教室
野矢 茂樹/著 講談社 1998年
紹介者より
 昔電車通勤をしていた時に電車の中で読む面白い本はないかと思って偶然探しあてた本です。

「アキレスと亀」という話があります。
アキレスと亀が競争をします。
アキレスの方が早いんです。
それで、亀がハンディを与えて前からスタートします。
この亀が最初にスタートしたA地点にアキレスはやってきます。
でもその時亀はもうB地点に行ってます。
そのB地点にアキレスが行ったときにはもう亀はC地点に行ってます。
いつまでたっても実はアキレスは亀に追いつけないのです。

これは哲学の本なのですが、だんだん内容が難しくなってまして、私も半分ぐらいしかまだ読めていないんです。
もう何十回も読むんですが、常に挫折します。でもまた読みたくなって読む。いわゆる論理学的、数理哲学的な面白さがあるのだと思います。

中学生、高校生の特に数学好きの皆さんに読んでいただきたい本です。
田中 保通
危機管理統括監
大統領に知らせますか?
ジェフリー・アーチャー/著
永井 淳/訳
新潮文庫 1978年
紹介者より
 この本の作者ジェフリー・アーチャーは変わった経歴の方です。
元々はイギリスの政治家なんですが、投資詐欺にあって破産をしてしまいます。
その後、詐欺師との対決を描いた処女小説「百万ドルをとり返せ!」が売れましてそれで借金を返済したという方です。

この本は二作目です。
私は以前アメリカの国務省の研修で小説の舞台のワシントンD.Cに滞在したことがあり、その時にこの本を読みながら、「ああここがあの場面だな」と見て回ったのを覚えています。

今回久々読み返してみて、危機への対応という意味でも非常に興味深く読みました。
畑山 栄介
福祉保健部長
フレデリック
レオ・レオニ/著
谷川俊太郎/訳
好学社 1969年
紹介者より
 最近娘にいろんな絵本を読み聞かせする機会が多いのですが、その中で一番心に残った絵本です。

ネズミたちが食べ物を集めて冬ごもりをしようとします。
でもフレデリックというネズミは食べ物を集める努力をしない。
「何をやっているんだ?」と聞かれると「言葉を集めてる」「色を集めてる」というんです。
実際に冬がきて穴に入っていくと最初は食べ物があるんでみんな明るいんですが、徐々にひもじくなっていく。
仲間に集めていたものはどうなったと聞かれると、フレデリックは、ほかのネズミに目をつぶらせていろんな言葉を語るんですね。
それぞれのネズミが心豊かに明るくなっていく。

もちろん、いろいろな者、お金を持っていたりとか、そういう豊かさというものもあるんでしょうけれども、それだけじゃない、本当に心豊かに生きていくために必要なことって何なのかなということを教えてえくれる。
それを大事にしてほしいなという思いを込めて、娘に読み聞かせをしていますし、自分自身にもそれって大事だなと改めて思う本です。
川野 美奈子
環境森林部長
置かれた場所で咲きなさい
渡辺 和子/著 幻冬舎 2012年
紹介者より
 4,5年前にちょっと悩んでいた時期があり、そのとき立ち寄った本屋さんでこの本のタイトルに惹かれ読んだ本です。

「人はどの場所でも輝ける」という言葉や、輝くことができない場合でも「下に根を張って元気になります。」など、いろいろなメッセージがちりばめられており、非常に心が元気になりました。
また、「人を信頼するのは98%。あとの2%はゆとりで持っておきなさい。許すために持っておきなさい。」という言葉がとても心に響き、自分の心の持ちようとして持っておきたいと感じました。
今の立ち位置で非常に悩んでいる方に読んでいただければ元気になってその場所で頑張れるんじゃ無いかと思います。
大坪 篤史
農政水産部長
あくがれゆく牧水
― 青春と故郷の歌
伊藤 一彦/著 鉱脈社 2001年
紹介者より
 実は私、若山牧水が大好きなんです。この本には牧水の生い立ちが書かれ、牧水の代表的な歌とその意味や、牧水の周辺にいた人や、牧水を育んだ自然、風土についてよく分かる本です。
牧水の文学や人生のテーマは「あこがれ」でした。無名であり、有限の命を持つ者がいかに「あこがれ」を持っていきるかということについて牧水は問いながら歌い続けたとこの本にあります。
当時牧水の旅は楽ではなかったはずですが、その中でいつも牧水は「あくがれて行く」「今日も旅ゆく」「染まずただよふ」というとても潔い歌のしめ方をしています。そこがとっても私は好きです。このような生き方に学び、あとに続いていきたいなと思います。
ぜひ皆さんも読んでいただければと思います。
福嶋 幸徳
会計管理者
この国のかたち
司馬遼太郎/著 文藝春秋 1993年
紹介者より
 司馬遼太郎さんがお亡くなりになるまで執筆を続けられていた歴史エッセイです。司馬さんの日本の文化とその背景にある歴史に対する造詣の深さがぎっしりと詰まっています。
学徒出陣の経験をお持ちの司馬さんは、この本お中で、若い一時期、自分は、人として生まれてきたのだと懸命に思おうとしたが、と次にこんな風に述べておられます。

「つまりは、ヒトは、無人の曠野(こうや)にうまれず、その民族やその国家、社会、さらにはその文化のなかにうまれてくるのである。さらにいえば、その歴史のなかにうまれてくるのであって、どうやらカエルやサルやハナムグリのような"自由"をもたないものらしい。もっとも、それらの生物もまたその社会にうまれてくる。ただかれらはヒトとはちがい、歴史のなかにはうまれて来ないのである。」

これからの宮崎を支えていく若い人たちに「人間とは何か?」「日本人とは何か?」「日本という国は、どんな国なのか?」と問い続けてこられた司馬さんの歴史小説もたくさん読んでいただき、「この国のかたち」にたどり着いてほしいと思います。
図師 雄一
企業局長
日本史の謎は「地形」で解ける
竹村公太郎/著 PHP研究所 2013年
紹介者より
 著者の竹村公太郎さんは国土交通省の河川局長をされた方です。
私も県の土木技術者の一人として、直接お会いしたこともあります。とても気さくな方でした。

私はもともと歴史が好きで、面識のある竹村さんの本ということで今回選ばせていただきました。

竹村さんは「地形というのは動かない事実がある」という観点から日本史の謎に取り組んでいらっしゃいます。歴史だけでなく、地形、気象、エネルギーと人間社会とのつながりについて深く切り込んでおり、興味深い内容となっております。

この本を通して、歴史だけでなく、地形あるいは土木技術についても多くの方に興味を持っていただければと思います。
野口 泰
警察本部長
塩狩峠
三浦 綾子/著 新潮文庫 1968年
紹介者より
 この本は私が大学生のときに読みました。

敬虔なキリスト教徒である主人公が結納のために札幌に向かうため列車に乗るのですが、連結部分が外れ、峠で客車が暴走します。
その状況で、主人公が自ら身を投げ出して乗客の命を救ったというお話です。
私自身この主人公のようなことができるかといえば難しいかなと思うのですが、こうした勇気ある行動に深く感動しました。

今国家公務員という仕事を選んだわけですが、職業を選ぶにあたって、何か人のために役に立てるようなきっかけというか、影響を受けた著作であります。

若い方々に読んでいただきたい本です。
金子 洋士
県立図書館長
14歳の君へ
池田 晶子/著 毎日新聞出版 2006年
紹介者より
 この本は惜しくも10年前に亡くなられた哲学者の池田晶子さんが、私たちに残してくれた「どう考え、どう生きるべきか」についての人生の教科書です。
14歳といえば、勉強や友達のこと、あるいは社会の出来事などさまざまな悩みや不安、疑問を感じている多感な年頃です。
私は長男と次男を育てる中でこの本に出会いました。
この本では、たとえば、勉強を好きになるには「自分の頭でしっかりと考えて、知る喜びを味わうこと」、
友達づきあいでは「お互いの存在を認め合うこと」
生きていく上では「本当に正しいことは何かを考え、行動すること」と、
これらの大切さを池田さんが話しかけるように分かりやすく教えてくれます。
大人がよりよき人生を送る上でも大変役に立つ本だと思います。
土持 正弘
県病院局長
古事記の禁忌
天皇の正体
関 裕二/著 新潮社 2013年
紹介者より
 タイトルは刺激的ですが、中身は古事記と日本書紀という2つの趣の異なる歴史書が同じ時代になぜ編さんされたのかということに始まり、歴史的事実と大胆な仮説を織り交ぜながら古事記をひもといていきます。

日向と出雲がうまく結びつきますし、諸説ある神武東征も宮崎から始まったとしています。
また、神武天皇と第10代の崇神天皇が同一人物だとしているのですが、宮崎神宮や鵜戸神宮の歴史、社殿について考えるとこれもまた興味深い話と思います。

いろいろ想像しながら読んでいただきたい本です。

本県では記紀編さん1300年ということで様々な取組を行っております。少しでも関心を持っていただければ幸いです。
桑山 秀彦
総務部長
水のかたち 宮本 輝/著 集英社文庫 2012年
紹介者より
 この本のテーマは「善き人たちのつながり」です。
主人公は平凡な家庭の50歳代前半の主婦です。
主人公が様々な善き人と出会い、つながりを持つことによって人生が幸せの方向へ次々と展開していくという本です。

この本の表紙は有元利夫という芸術家の作品なのですが、この方の作品展が昨年県立美術館で開かれました。妻がそこで買った絵はがきを東京の友人に送ったところ、その同じ作品が表紙を飾っていると友人が送ってくれたのがこの文庫本でした。
まさに「善き友人とのつながり」で善き本に出あえたと思っています。

人生での人と人とのつながりの大切さやありがたさ、そして本を読んでいてほっとするような心地にさせられる本でした。

特に中高年の方におすすめの本ではないかと思っております。
中田 哲朗
商工観光労働部長
二十一世紀の子供たちへ
君の思いは必ず実現する
稲盛 和夫/著 財界研究所 2004年
紹介者より
 日本を代表する経営者の一人である稲盛和夫さんは、失敗や挫折の連続であった若い時に、希望を失わず一生懸命努力されました。 その体験談が書かれています。

諦めずに努力することが明るい未来につながります。

挿絵や写真が入っており読みやすいです。
悩み多き若い人達に読んでいただきたい本です。
東 憲之介
県土整備部長
新十津川物語
川村たかし/著 偕成社 1992年
紹介者より
 奈良県の十津川村というところで明治22年大きな水害があり、被害に遭われた方々が北海道に移住をされました。

これは実際にあったお話で、
北海道に新十津川町というところがありますが、そちらに移住された方々の開拓のお話で、移住者の一人、過酷な自然と運命に翻弄される主人公「津田ふき」の人生を描いた物語です。

開拓する中で自然災害や太平洋戦争など様々な災害に遭いながら、そらに立ち向かって生きた女性の一生が描かれています。

ふきは苦難に立ち向かうときも明るく笑って「頑張ろう」、「きっと次はいいことがあるよ」とそんな気持ちを前に出しながら生きています。

難しいことがあっても、頑張って、新しいものを見つけようという気持ちになれる本です。
日隈 俊郎
総合政策部長
あなたが変わるまで、わたしはあきらめない―努力する心の育て方
井村 雅代/著 光文社知恵の森文庫 2012年
紹介者より
 井村さんといえばシンクロナイズドスイミング日本代表コーチとしてオリンピックでメダルを獲得した熱心な指導者ですが、「しかる名人」「怒るコーチ」ということで有名な方です。

人を育てるというのはなかなか難しいものです。
この本には、人をしかるときは、しかったあと、どうしたらよくなるかということ、どこまでできているかを相手に伝えて、誉めるべきときは、褒めてあげる、そういう流儀が必要だと書いてあります。

熱心に、一生懸命取り組むだけでは足りないのだということがよくわかります。
すべての指導者に読んでもらいたい本です。
押方 修
県立飯野高等学校長
フェルマーの最終定理
サイモン・シン/著
青木 薫/訳
新潮社 2006年
紹介者より
 この本は300年に渡り解けなかった最終定理を説いた本ですが、人間の知恵、そして思考を綴った歴史書でもあると思います。

色々な方がこのフェルマーの最終定理を解こうとチャレンジします。
その中に、若い日本の二人の数学の研究者(谷山・志村)が関わってきます。
その「谷山=志村予想」が証明できればフェルマーの最終定理も解けると言ったのが数学者ワイルズさんで、解きあげました。

そして最後に講演をします。最後の一言が感動的です。

数学の内容ですが、非常にやさしく書いてあります。

挫折したり夢を追いかけたりする全世界の数学者の話でもあります。
ぜひ手にとって読んでみてください。
袴田 優杏
県立飯野高等学校3年
図書委員長
君はレフティ
額賀 澪
(ぬかが みお)/著
小学館 2016年
紹介者より
 夏休み、古谷野という少年が記憶を失ってしまいます。
学校に復帰するのですが、文化祭の準備の際に謎のメッセージが所々に書かれます。
古谷野はそのメッセージを自分に書かれたように感じ、犯人を友達といっしょに探そうとします。
そしてその動機を調べていくうちに、古谷野が失くしてしまった大切な真実を知ることになります。

描写が繊細で、犯人はこの人じゃ無いかと推理を立てながら読むことができるのがおもしろいです。

学生に読んで欲しい本です。
本は読むことで知識が増えたり、自分の好きなときにゆっくり読むこともできて、自分の中で登場人物をイメージすることができるのも魅力です。
井澤 誠子
県立宮崎南高等学校
学校司書エリアコーディネーター
アイデアはどこからやってくる?
岩井 俊雄/著 河出書房新社 2010年
紹介者より
 著者である岩井俊雄さんは手回しオルゴールからヒントを得て「TENORI-ON」という作曲ソフトを発明したり、「100かいだてのいえ」という縦に開く絵本を作った方です。この方のアイデアの源みたいなのがとても面白いのです。

日常の些細なところに全て先人のアイデアはあり、それを使って私たちは生活をしています。何か困ったな、とか、こうだったらいいな、と思う場面で、今まであるアイデアを使って生きるだけじゃなく、自分達もアイデアを出して生活できたらどんなにいいでしょう。それについてこの本には書かれています。

この本は「14歳の世渡り術シリーズ」といって、他にも色々な方が色々なテーマで書かれています。ぜひ読んでもらいたいです。
菅 竜朗
県立高鍋高等学校
副校長
こころの処方箋
河合 隼雄/著 新潮文庫 1998年
紹介者より
 この本はユング派精神分析の大家である河合隼雄さんが心理学者の立場で書かれたエッセイ集です。
日常的な人間関係の在り方や親子関係などについて非常に分かりやすく説明してくださっています。

その一つに「心の新鉱脈を掘り当てよう」というものがあります。
これは人間には、体のエネルギーと心のエネルギーがあり、心のエネルギーというのは目に見えないんですね。

最近、生きにくい時代と言われます。
高校生も非常に厳しい勉強にやる気がおきないとか、いろいろ悩みをたくさん抱えているようです。

そういったとき我々が新しい鉱脈、まだ埋もれて見つかっていない鉱脈を見つけてあげられるようにしなければと気付かされた1冊です。

これから進路に向けて頑張っていて非常に疲れている高校生や、疲れている大人も含めて読んでもらうといいかなと思います。
内田 信昭
県立宮崎南高等学校 校長
超訳 ニーチェの言葉
フリードリヒ・ニーチェ/著
白取 春彦/訳
Discover21 2010年
紹介者より
 哲学者ニーチェはたくさんの本を書いているのですが、それらの中から短い文章を色々集め白鳥春彦さんが訳して並べ替えたのがこの本です。

前向きな言葉がたくさんあって、疲れているときやちょっと気分が落ち込んでいるときなんかに読むと元気が出ます。

この本は数年前娘が「お父さん、これ読んだことある?」と言って紹介してくれました。

難しい文章ではなく、短い文章で非常に読みやすく、読書が苦手な方にもおすすめな本です。
森 夢衣
県立宮崎南高等学校2年
ブレイブ・ストーリー
宮部 みゆき/著 株式会社KADOKAWA 2006年
紹介者より
 私は作家で宮部みゆきさんが好きなのですが、一番好きなのがこの「ブレイブ・ストーリー」です。

まず文章が素晴らしく、凝縮されており、みゆきさんの最高傑作みたいなお話だと思います。

タイトルに「ブレイブ」とついているとおり、この本を読んで勇気をもらうことが多くありました。
冒険小説なので読んだあとスッキリして何かが自分の中で生まれる、元気づけられるお話だと思います。

長いので、ふだん本を読まない人には読みにくい作品だと思うのですが、読書好きな人はぜひ読んでいただきたい本です。
森口 魁斗
県立高鍋高等学校3年
「どうせ無理」と思っている君へ
植松 努/著 PHP研究所 2017年
紹介者より
 この本には、校長先生の高鍋高校から「どうせ無理」という言葉を追放しようという言葉をきっかけに出会いました。

この本の著者は従業員20人の町工場でロケット作りに成功した植松努さんです。

この本の中で特に印象に残ったのが「夢とお金を切り離す」という言葉です。

僕には将来の夢がありましたが、将来、生活やお金のことを考えて現実的な仕事に就こうと考えていました。
ですが、この本を読んですごく背中を押され、将来の夢をあきらめないことにしました。

進路に迷っている方や自分になかなか自信を持てない方に読んでほしいと思います。
中村 晃月
県立都農高等学校1年
スピリットベアにふれた島
ベン・マイケルセン/著
原田 勝/訳
鈴木出版 2010年
紹介者より
 この本は、15歳のコール・マシューズが傷害事件を起こし、その犯罪とどう向き合うべきか、自分を見つめ変わろうとする姿を追うとともに、周囲の人々の感情を描いた赦しと和解の物語です。

「いま私たちがハミングでしたのは友情の歌だ。歌詞はそれぞれが自分で言葉をつける。友情とはそういうものだ。」という文章が気に入りました。
友情は日々変化し続けるものだと感じたからです。

この本を読んで、信頼するということはとても大切なんだということを学びました。

本の大好きな中学生や高校生に読んでもらいたいです。
永田 楓
都農南小学校6年
おおきな木
シェル・シルヴァスタイン/作
村上 春樹/訳
あすなろ書房 2010年
紹介者より
 幼稚園の卒園記念でもらった本です。

この本に出てくる少年は、子供の頃木登りをしたり、葉っぱで冠を作ったりして、いつも「大きな木」といっしょでした。
「おおきな木」は少年が大好きで、少年もこの木のことが大好きでした。
でも、成長するにつれ「おおきな木」はひとりぼっちになることが、多くなりました。
たまにやって来る少年が、ほしいものを話すと「おおきな木」は自分の体から実や枝をあげ、最後は切り株になってしまいます。

わたしは、「おおきな木」の大好きな少年の役に立てればそれだけで幸せ、という気持ちに気づき、「おおきな木」は、まるで少年の親みたいだなと思いました。

そして、わたしも人の役にたてるようになりたいと思いました。
佐藤 佑紀
西都銀上学園 教諭
日本人の道徳心
渡部 昇一/著 ベストセラーズ 2017年
紹介者より
 本来日本人が大切にしてきた道徳心が解説された本です。
先人の生き方から学ぶ徳目が書かれており、学問は「人間性」を向上させるためにあり、成功は「自分の努力」と「他者の助け」によってなされるということなど、ハッとさせられることが多くありました。

特に最後に述べられている「鈍・根・運」はこれから自分がよりよく生きるための指針となり、愚直に生きていきたいと思いました。
藤田 桃香
西都銀上学園
小学1年
おっきょちゃんとかっぱ
長谷川 摂子/文
降矢 奈々/絵
福音館書店 1997年
紹介者より
 水の生き物のお話が好きです。

これはおっきょちゃんがかっぱと水の中で暮らすお話です。でもさみしくなったおっきょちゃんはかっぱと一緒に帰る方法を探します。帰るためにスイカの中に入って呪文をいわないといけないところが面白くてびっくりしました。

これからもいろいろな本を読んでいきたいなと思います。
岐本 博紀
みやざき動物愛護センター
ずーっと ずっと だいすきだよ
ハンス・ウィルヘルム/えとぶん
久山 太一/訳
評論社 1988年
紹介者より
 少年と飼い犬のエルフィーの絵本です。犬は先に年を取っていって最後の日を迎えます。

動物に対するやさしさ、命の大切さを学ばせてくれる本です。

少年は犬に若い時は「好きだよ」と言ってあげられなかった。
後悔しないように思いを言葉にして伝える大切さを教えてくれる本です。

大人の方、特にお子さんをお持ちのご家族の方に、子供といっしょに見ていただきたいような本です。
河瀬 彩乃
宮崎西高等学校2年
楽隊のうさぎ
中沢 けい/著 新潮社文庫 2002年
紹介者より
 この本は中学生の克久が、吹奏楽部に入部したことをきっかけに周りの人と関わり合いながら音楽に夢中になっていく成長を描いた物語です。

主人公が実際に公園で見たうさぎが、困ったときや迷ったとき、心の中にひょこっと現れ背中を押してくれるのですが、ちょっとおちゃらけた感じで描かれているのが面白いところです。

私も吹奏楽部に入っており、共感する部分が多く好きになりました。

何か一つに夢中になれるのは中学生とか高校生のときではと思うので、今何か頑張っていることがある人にぜひ読んでもらいたい本です。
米良 美一
カウンターテナー歌手
ああ 正負の法則
美輪 明宏/著 PARKO出版 2002年
紹介者より
 美輪さんとはアニメーション映画「もののけ姫」で、私が主題歌、美輪さんが声優を担当したときにご一緒しました。

この本は、美輪さんがご自身、葛藤と向き合ってきた波乱万丈な人生経験から導き出したより良い人生を生きるための指南の書です。

私自身悩んでいたときにこの本と出会い、迷った道から光明を見出すことができました。
本は一人の人間に多大な哲学と千恵を与えてくれます。
池田 伸二
県立本庄高等学校
教諭
山本五十六
阿川 弘之/著 新潮社文庫 1973年
紹介者より
 私は日本史の教員ですが、この本を初めて読んだのは大学1年の頃でした。

山本五十六はアメリカと戦争すれば大変なことになる、戦争はできないと言った人なんですが、止められず、連合艦隊司令長官として太平洋戦争への道を開いていきました。 そのギャップに興味を持ちました。

やってみせ 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば 人は動かじ

これからいろんな場面でリーダーとなられる方に、リーダーとしての在り方について考える上で読んでいただきたい本です。
田村 隆也
県立本庄高等学校3年
三日間の幸福
三秋 縋/著 株式会社KADOKAWA アスキー・メディアワークス
メディアワークス文庫
2013年
紹介者より
 20歳になりたての主人公の男性が早くも人生にあきらめを抱き残りの人生をお金で買ってもらうというユニークな発想の本です。

人生を売って残り数か月を過ごすのです。
最初は何もせずグダグダと過ごしていたのが残り一か月をきったあたりから、何かをしなければとかきたてられるシーンに、自分の何か行動を起こしたいなと思いました。

自分の人生にあきらめを抱いている人にこの本を読んで希望をもってもらいたいです。
田代 剛
MRT宮崎放送アナウンサー
生き方 人間として一番大切なこと
稲盛 和夫/著 サンマーク出版 2014年
紹介者より
 日本を代表する経営者の稲盛和夫さんが、与えられた人生を実り豊かで輝かしいものにするための信念を綴った本です。

稲盛氏は
人生・仕事の結果は
考え方×熱意×能力
と特に生きる上で大切な考え方を方程式にしています。
ポイントは掛け算です。
能力があっても熱意がゼロであれば掛け算ですからゼロです。能力が低くても熱意、そして考え方がしっかりしていれば結果につながるという方程式です。

人生で、成績、家族、恋愛、いろいろ悩むことってあると思います。
そんなモヤモヤとしている悩みに一筋の光を当ててくれるような一冊です。
甲斐 蓉子
MRT宮崎放送アナウンサー
3時のアッコちゃん
柚木 麻子/著 双葉文庫 2017年
紹介者より
 この本の主人公の女性、アッコさんは、ポトフとスムージー店を経営していて、食べることで人々を変えていきます。
 人々が変わっていく様子がポップに、そしてコミカルに描かれています。少し悩んでいても、食べることで前を向くことができたり、元気になれたりしますよね。この本を読むと、食べることって、本当にすごいパワーを持っていると思います。
 そして、この本が大好きな理由がもう一つあります。紡がれている言葉です。背中をドーンと押してくれるような、力強い言葉が書かれています。でも、女性作家ならではの包容力もその言葉にはあるのです。
 読み終わったときに優しい気持ちになれて、食べることが前よりも大好きになる、そんな一冊です。
河野 誠
県立図書館
情報提供課長
定本 現代俳句
山本 健吉/著 角川選書 1998年
紹介者より
 明治以降の48人の方々の俳句を作家別に鑑賞する本です。
 正岡子規など俳句の作家はもとより夏目漱石や芥川龍之介などの言葉のプロたちの名作を、山本健吉がわかりやすく鑑賞する、どのページから読んでも楽しめる一冊です。
 山口青邨(やまぐち・せいそん)という東京大学の工学部の先生だった方の俳句「祖母山(そぼさん)も傾山(かたむくさん)も夕立(ゆだち)かな」は、夏の句ですが、宮崎を場所に乗って旅されたころの古い時代のものです。勇壮な宮崎の自然が描かれたこんないい句も入っています。
 選りすぐりの美しい日本語とともに、人と自然と風土が織りなす四季折々の世界を楽しんでみてはいかがでしょうか。
戸髙 瑞代
県立図書館 主査
ばあばは、だいじょうぶ
楠 章子/作
いしいつとむ/絵
童心社 2016年
紹介者より
 大好きなやさしいおばあちゃんが、何度も同じ質問をしてきたり、得意だったことができなくなり「わすれてしまう病気」になってしまいます。
 年をとるということ、認知症、介護といった誰もが避けては通れない問題を子供の視点から描いています。
 わたしたちは、今まで元気だった姿を知っているからこそ、だんだん変わっていく、その変化に苛立ったり、意地悪を言ったり、ときには心ない言葉で傷つけてしまうこともあるのだと思います。
 認知症の家族を持つと介護をする人もつらいのですが、一番つらいのは徐々に病気が進んでいく本人であることが分かります。家族の認知症と向き合う道しるべになるような作品だと思います。子供たちだけでなくすべての人に手にとってもらいたい絵本です。
吉村 真一郎
国富町立本庄中学校 教諭
なまけもののあなたがうまくいく57の法則
本田 直之/著 大和書房 2009年
紹介者より
 この本は「なまけもの」という言葉が入っていますが、上手に怠ける方法を教えるのではありません。
 肩肘張らずシンプルな考え方で生活を豊かにしたり、自分を成長させる考え方を教えてくれる本です。
 「発想を変えてみる」「毎日の生活を変えてみる」「仕事のやり方を変えてみる」という3つの観点から57の方法を紹介しています。何か行動するときにできる壁を乗り越える方法だけでなく、かわしたり、壁と共存できるような方法も教えてくれます。この本は、自分の生活の中で生かすことができるだけでなく、勉強や部活動、習い事などにも応用することができます。
 大人だけでなく小中学生にもおすすめです。
川越 結莉乃
国富町立本庄中学校2年
僕は上手にしゃべれない
椎野 直弥/著 ポプラ社 2017年
紹介者より
 わたしももこの主人公のように、間違えたらどうしようとずっと考えてしゃべることをずっと避け続けていました。でも、この本を読んで、話すことへの勇気をもらいました。
 部活動や友人関係がうまくいかず失敗続きの主人公が、初めて声を荒げて自分の心をちゃんと声に出して話すところが印象的でした。この本のおかげで、今はしゃべることが楽しいと思えるようになりました。これからも話すことを恐れずコミュニケーションをとっていきたいと思います。わたしのように話すことが苦手な人は勇気がもらえる本です。
黒木 秀一
宮崎県総合博物館
学芸課普及担当主幹
日本の天然記念物
※ 絶版
加藤睦奥雄・畑正憲ほか
/監修
講談社 1995年
紹介者より
 学術的に貴重であるとされた動物、植物、鉱物や地質を天然記念物に指定して保護することがあります。指定には国指定、県指定、市町村指定があり、県内各地で天然記念物が指定されています。その中でも青島や高千穂峡、都井岬の野生馬、幸島の猿など国レベルで高い評価を受けている宮崎県の国指定の天然記念物の数は、全国でもトップクラスです。県内の宮崎の自然の豊かさを物語っていると思います。
 この本は全国の天然記念物について分かりやすい解説とあわせてきれいな写真が掲載されていて、写真を眺めるだけでも日本の多様な自然の美しさが伝わってきます。
 県総合博物館や県立図書館においてありますのでぜひ手にとっていただいて宮崎県や全国の天然記念物の素晴らしさを感じていただければと思います。
宇田津 真理子
県教育委員
おじいちゃんのごくらくごくらく
西本 鶏介/作
長谷川 義史/絵
鈴木出版 2006年
紹介者より
 この本はおじいちゃんと孫のふれあいの物語です。
 おじいちゃんと孫の「僕」がいっしょにお風呂にはいったときに、おじいちゃんが必ず「ごくらく、ごくらく」と言います。そして二人がとても気持ちになるのですが、おじいちゃんが亡くなってしまいます。
 その僕はおじいちゃんが亡くなってからもお風呂に入ったとき「ごくらく、ごくらく」とおじいちゃんとの合い言葉を語るんですね。
 とても幸せな気持ちになります。
 おじいちゃんの優しさや包容力、大きな心というのがしっかりこの孫の僕につながれているというとても心温まる作品です。
 今、核家族化の中、おじいちゃんと孫とのつながりはとっても大事だと思います。
 家族の大切さを改めて感じさせる絵本です。子供だけではなく、お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、全世代の人たちに読んでいただきたいと思います。
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