はじめに

私たちは、「平和に暮らしたい」「幸せに暮らしたい」「自由に暮らしたい」などの希望をもっています。このことは、日本国憲法でだれにでも保障されていることです。

しかしながら、最近、いじめや虐待など人権にかかわる問題が後を絶たない状況にあります。また、物質的な豊かさを追い求めるあまり、心の豊かさを育むことに関心をもたない風潮や、他人への思いやりの心が薄れ、自己の権利のみを主張する傾向も見受けられます。

すべての人々が人権を享有し、平和で豊かな社会を実現するためには、自分の人権とともに他の人の人権について正しく理解し、人権を相互に尊重し合いながら、「思いやりの心」や「かけがえのない命」を大切にすることが、今まさに求められています。

こうした動きを踏まえ、平成17年4月、宮崎県教育委員会では、県民一人一人が人権について正しい理解を深め、人権を相互に尊重し合い、共に生きる社会の実現を目指して、「宮崎県人権教育基本方針」を策定しました。

本指導資料は、この宮崎県人権教育基本方針の具体化を図り、社会教育の場で人権教育を推進する際の参考にしていただくために作成したものです。人権教育の基本的な考え方や留意事項を示すとともに、学習展開をできるだけ具体的に示したほか、ワークシートや関係資料等を掲載し、指導者が活用しやすいように工夫をしました。

21世紀は、人権の世紀とも言われます。県民一人一人が、人権に関する正しい知識と日常生活の中で生かされるような人権感覚を身に付けることができるように、人権教育や啓発を充実させることが求められます。本資料が社会教育における人権教育の推進のために広く活用され、人権が尊重される住みよい社会が実現するための一助となれば幸いです。

平成19年3月

宮崎県教育委員会

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